A table laid for dinner in Baku beneath hanging flowers and greenery

バクーの六つの夕べ

六つの食卓。一つずつ選ばれて。

6回のディナー · 旅を通してアゼルバイジャンワインとともに

同じ理由で選ばれた夜は、一つもありません。

六つの夜のあいだに、食卓は深くアゼルバイジャン的な料理から炭火の気前のよさへ、カスピ海の水辺から熟成ステーキへ、洗練された国民料理へ、そして最後は古きバクーの記憶に囲まれた別れの夜へと移ってゆきます。

六つのレストランは合わせて、この街の食のあり方を語ります。気前がよく、洗練され、伝統的で、現代的で、そして深くもてなしに満ちた街の姿を。

朝の儀式

メルシー・バクーの朝

6つの朝、一日は旧市街のメルシー・バクーの食卓から始まります。ホテルのビュッフェではありません。

6回のシグネチャー・ブレックファスト。その日届いたものを中心に、焼きたてのパン、羊のチーズ、山の蜂蜜、ハーブ、じっくり火を入れた卵、そして絶えず注がれる濃いお茶。

キャビアは、その6つの朝すべてにお出しします。特別な日のためではなく、カスピ海の街が昔からそうしてきたように、日々の習慣として。

ここで一日のかたちが決まります。メルシー・バクーのチームが朝食にご一緒し、予定を立て、予約を調整し、ご質問にお答えし、その夜の舞台をご紹介します。

6回の朝
2日目から7日目まで。ホテルではなくメルシー・バクーで
毎回のキャビア
6回の朝食すべてに含まれます
チームによるおもてなし
メルシー・バクーのチームが同席してホスティング。日本語でのゲストサポートは、ご出発日ごとにお手配いたします

朝食について

キャビア、焼きたてのパン、ゆっくりと火を入れた卵 — 朝の食卓の全ては、ガストロノミーのページで。

ガストロノミーを見る

01

1夜目

バクー、最初のひと口

Shur

アゼルバイジャン料理への美しい入口。気前がよく、どこまでも土地のもので、驚くほど丁寧につくられています。

The dining hall at Shur in Baku — a long onyx fire table, geometric latticework screens and low leather armchairs

シュールを最初に選んだ理由は、何よりも料理です。

アゼルバイジャンの人々が育つ中で親しんできた味を、稀にみる丁寧さで供する厨房。豊かでありながら重くならず、馴染み深くありながら平凡ではありません。

夜が深まるにつれ、生演奏が空間の一部になります。食事のための催しではなく、バクーの夜に出かけることの温かさに、もう一層の彩りを添えるだけのものです。

料理
美しく供されるアゼルバイジャン料理
空間
温かく、洗練され、静かに音楽が流れる
選んだ理由
最初の夕食は、続く五つの夜への好奇心をかき立てるものであるべきです。

この夜の食卓から

Badımcan ləvəngi — baked aubergine filled with walnut and pomegranate, at Shur in Baku

バドゥムジャン・レヴェンギ — くるみとざくろの焼き茄子

A glazed lamb skewer with sesame over wilted greens, plated at Shur in Baku
仔羊の照り焼き串 — ごまと青菜
Sauce poured over a sizzling cast-iron dish of chicken with herbed rice at Shur in Baku
鉄鍋の鶏料理 — ソースは席で
Dovğa — warm yoghurt and herb soup served in porcelain at Shur in Baku
ドヴガ — ヨーグルトとハーブの温かいスープ
A salad of tomato, cucumber, olive and white cheese with purple basil at Shur in Baku
トマト、胡瓜、白チーズと紫バジル

02

2夜目

気前のよい食卓

Günaydın

アナトリアの炭火焼きが最も抗いがたい姿で。肉、火、温かいパン、そして分け合うための食卓。

The entrance of Günaydın Kebap & Steakhouse in Baku at dusk, framed by topiary and two black bull sculptures

ギュナイドゥンは、抑制が豊穣に道を譲る夜です。

グリルからケバブが運ばれ、分け合うための精肉が並び、食卓は次第に埋まっていきます。やがてそれは注文というより、ひとつの饗宴になります。

この気前のよさこそ、この地域のもてなしそのものだから選びました。賑やかで、衒いがなく、深く満ち足りた食卓です。

料理
アナトリアのケバブと精肉のカット
空間
賑やかで、気前がよく、社交的
選んだ理由
六つの夜のうち一つは、豊かさそのものであっていい。

この夜の食卓から

An overhead view of a long silver kebab platter for the table at Günaydın in Baku, with bread, salad and wine

ロングプラッター — 食卓の中央を貫く炭火焼きの盛り合わせ

Close-up of a mixed grill at Günaydın in Baku — adana köfte, chicken and lamb over flatbread
ミックスグリル — キョフテ、鶏、仔羊をフラットブレッドの上に
Raw lamb cutlets on a blue ceramic plate beside an Azerbaijani red wine bottle and dry-aged meat at Günaydın in Baku
火に入る前に選ぶ仔羊のカツレツと、アゼルバイジャンの赤
Slow-cooked lamb served over smoked aubergine purée on an engraved silver tray at Günaydın in Baku
ほろりと煮込んだ仔羊 — 燻した茄子のピュレとともに
Pistachio kadayıf dessert with whole pistachios on a speckled ceramic plate at Günaydın in Baku
締めくくりのピスタチオ・カダユフ

03

3夜目

カスピ海のサマーハウス

Chayki

庭と水辺、そして現代アゼルバイジャン料理の、より軽やかな表情。

A bright dining room at Chayki in Baku with brass-framed mirrors, crystal globe pendants and a dressed round table

シャイキは、優雅なサマーハウスをそのままカスピ海のほとりに置き、夕食に招き入れてくれたかのような場所です。

緑が空間をやわらげ、その先には水辺が広がり、夜はゆるやかな速度で進みます。

厨房はアゼルバイジャンの味をより現代的な方向へ導きます。前後の濃密な食卓に対する、優美な対位法です。

料理
現代のアゼルバイジャン料理
空間
カスピ海に面した緑のヴェランダ
選んだ理由
軽やかで、優雅で、まぎれもなくバクーである夜を一つ。

この夜の食卓から

A stone saj of lamb, aubergine, sweet pepper and tomato with lavash at Chayki in Baku

サジ — 熱石の仔羊、茄子、パプリカ、ラヴァシュとともに

The glazed all-season terrace at Chayki Restaurant in Baku, planted and set for dinner
シャイキ・レストランのテラス — ガラス張りの緑あふれる、通年の席
A copper brazier of mixed grilled meats, lülə kebab and herbs at Chayki in Baku
ミックスグリル — ルレケバブ、リブ、鶏の炭火焼き
A roasted rack of lamb with young potatoes and sauce on a wooden board at Chayki in Baku
仔羊のラックと新じゃが
Lamb ribs carved to order onto lavash at Chayki in Baku
その場で切り分けるリブ — 温かいラヴァシュの上へ
Qutab — thin folded flatbreads with herb and cheese fillings, sumac and pomegranate, at Chayki in Baku
クタブ — ハーブとチーズ、スマックとザクロ
A board of Azerbaijani sweets — pakhlava, shekerbura and walnuts — with a glass of tea at Chayki in Baku
アゼルバイジャンの菓子と、アルムドゥグラスの紅茶
A berry millefeuille with cream and mint at Chayki in Baku
夏のベリーのミルフィーユ

04

4夜目

ステーキが時間をかける場所

Mangal

ドライエイジングの牛肉、強い熱、そして肉を技として扱うレストラン。

The dining room at Mangal in Baku, with crystal chandeliers, velvet seating, exposed wooden beams and trailing greenery above long set tables

マンガルは、ステーキそのものが目的地になる夜のための場所です。

牛肉はドライエイジングを経てから、凝縮した炭火の熱と出会います。忍耐だけが生む深みとやわらかさがそこにあります。

空間には劇場のような気配がありますが、喜びは驚くほど単純です。並外れた肉を正しく焼き、よいワインを傾け、その夜ほかに行くべき場所はない。

料理
熟成ステーキと炭火料理
空間
温かく、劇的で、祝祭的
選んだ理由
一夜くらいは、ただ見事なステーキの夜であっていい。

この夜の食卓から

Sliced aged T-bone steak carved on a wooden board with rosemary and olive oil at Mangal in Baku

ドライエイジングのTボーン — ボードで切り分けて

Flames rising from the open grill trolley as the grill master works in front of the guests at Mangal in Baku
食卓の前で操られるグリル
A spread of Azerbaijani mezze with grilled peppers, vine leaves, yoghurt and warm bread at Mangal in Baku
火の前の食卓 — メゼ、ぶどうの葉包み、焼きたてのパン
Cold starters of olives, roasted peppers, herbed yoghurt and hummus on a wooden table at Mangal in Baku
アゼルバイジャン流に一斉に並べられる前菜
Glass dry-ageing cabinets lined with cuts of beef on Himalayan salt blocks at Mangal in Baku
熟成庫 — 塩の上で休ませ、日付は手書きで

05

5夜目

アゼルバイジャン、美しく磨かれて

Sumakh

伝統の味、地方のスパイス、そしてバクーで最も端正な国民料理の表現のひとつ。

The dining room at Sumakh in Baku — terracotta pendant lights, white linen tables and framed black-and-white photographs of old Baku

スマフは、まぎれもなくアゼルバイジャンの料理に、細部が際立つだけの洗練を加えます。

スパイス、ハーブ、炭火の肉、慣れ親しんだレシピが厨房の中心にあり、そこに盛り付けと設えの精度が重なります。

選んだのは、その均衡ゆえです。まぎれもなく土地のもので、静かに洗練され、それでいて料理の魂を失うほど磨きすぎない。

料理
洗練されたアゼルバイジャン料理
空間
土地の気配を残した、静かな洗練
選んだ理由
伝統を、別のものに変えることなく高めること。

この夜の食卓から

Grilled Caspian fish with herbs, lemon and salt-baked potatoes at Sumakh in Baku

カスピ海の魚のグリル — ハーブ、バーベリー、塩焼きじゃがいも

A platter of lamb chops, tenderloin and lülə kebab with herbs and tomato sauce at Sumakh in Baku
ケバブの盛り合わせ — ラムチョップ、ヒレ、ルレ
Azerbaijani dumplings arranged on a wooden board with sour cream, dill and barberry at Sumakh in Baku
木皿の水餃子 — サワークリームとバーベリー
A cast-iron saj of chicken with aubergine, peppers and lavash carried to the table at Sumakh in Baku
鶏と茄子のサジ — 席まで運ばれて
Grilled lamb chops with charred tomato, sumac onion and herbs on a stoneware plate at Sumakh in Baku
ラムチョップ — 焼きトマトとスマック玉ねぎ
Pan-fried fish steaks with herbs, lemon and red onion salad at Sumakh in Baku
魚のパンフライ — 赤玉ねぎとハーブ

06

6夜目

時を越える、別れの夜

Shirvanshah

最後のアゼルバイジャンの食卓。かつてのバクーの品々、音楽、記憶に囲まれて。

The private dining salon at Shirvanshah in Baku — long table, crystal chandeliers and antique portraiture

最後の夕食には、料理以上のものを抱えられる場所を選びたいと考えました。

シルヴァンシャーは、レストランであると同時に博物館です。絨毯、銅細工、写真、そして人々の暮らしの品々に満ちた部屋が続きます。

伝統音楽が家の中を巡るなか、地方の料理が運ばれます。ひと晩にひとつの食卓でバクーを辿った六夜のあと、それはもう一度の夕食というより、別れを告げるにふさわしい場所に感じられます。

一週間は、カミラ・ヴェルディエヴァ(やむを得ず同席できない場合は、メルシー・バクーの上級ホストが代わりに)がホストを務めるチャイ・デスガフのお茶の儀式で締めくくられます。

料理
地方のアゼルバイジャン料理
空間
古きバクーの博物館
選んだ理由
最後の夕食は、六軒目のレストランではなく、ひとつの結びであるべきです。

この夜の食卓から

Tərəvəz dolması at Shirvanshah in Baku — stuffed eggplant, tomato and pepper

テレヴェズ・ドルマス — 茄子、トマト、ピーマンの詰め物

Saffron plov with dried apricot and raisin, served with lamb and chestnut stew at Shirvanshah in Baku
サフラン、杏、レーズンのプロフ
Beef braised with onion and dried cherry, served in an earthenware bowl at Shirvanshah in Baku
牛肉の玉ねぎとドライチェリー煮込み — 土鍋仕立て
Tomato salad with cherries, red onion and basil at Shirvanshah in Baku
トマトサラダ — チェリー、赤玉ねぎ、バジル

一つの街、六つの夕べ

バクーを、一つの食卓ずつ。

レストランは、記念碑には語れないことを街について教えてくれます。だからこそ、夕食は毎晩変わります。

六つの厨房、六つの空間、そしてバクーを理解する六つの異なる方法。すべてご到着前に選ばれており、毎晩が旅に新しい何かを加えます。

6回のディナーにはすべてアゼルバイジャンワインが付きます。夜の順序は、会場の空き状況やその週の街の様子により変わることがあります。夜の回数、空間の水準、そしてメルシー・バクーのチームによるおもてなしは変わりません。

この夜のかたち

六つの夜に含まれるもの

  • ホストが同席

    メルシー・バクーのチームが同席してホスティングします。日本語でのゲストサポートは、ご出発日ごとにお手配いたします。

  • 送迎

    必要に応じて、ホテルと会場の間の送迎を手配します。

  • アゼルバイジャンワイン

    6回のディナーすべてに、地元のワイン、お水、ソフトドリンクを含みます。

  • 事前の調整

    食事制限やアレルギーは、各会場と事前に共有します。

  • 席の確保

    テーブルは事前に確保済みです。予約の心配は不要です。

  • 六つの異なる舞台

    同じ空間、同じ料理、同じ雰囲気は二度ありません。